11月15日、みるくと一緒にラビットショーへ。
前夜、みるくは静かにケージの中でエサを待っていた。小さな鼻が網の隙間から覗き、ヒクヒクと夜の空気を吸い込む。
会場には、ブリーダーのうさぎたちがずらり。みんな耳が短くて、どこかアイドルみたいな雰囲気。みるくはその中で、少しだけ不安そうに、でも誇らしげに座っていた。
長い待ち時間。2時間近く、みるくは静かに出番を待つ。
いよいよジャッジの時間。ケージの網から鼻を出して、ヒクヒク。ちょっとおバカに見えるけど、その仕草がたまらなく愛おしい。
チェックは念入り。爪が少し折れていたけど、大丈夫だった。定規で耳の長さを測られて、2cmぎりぎり。みるく、よく頑張ったね。
ジャッジの言葉は厳しくも温かい。「耳が長いけど、毛並みはすばらしい」—その一言が、なんだか誇らしかった。
結果は2位。フォーンカラーの中で、みるくはしっかり輝いていた。
帰り道、山下公園でうさんぽ。最初はキャリーから出たがらなかったけど、やがて自由に走り回るみるく。夜風の中、リードを引かれながら、私も一緒に走った。
賞はとれなかったけど、みるくはみるく。スタンダードじゃなくても、世界で一番かわいい。比べなくていい。君は君のままで、ずっと私の誇りだよ。